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銘仙図鑑(14) 短冊貼り合わせ風の銘仙 [銘仙図鑑]

銘仙図鑑(14) 短冊貼り合わせ風の銘仙
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【番号】 014
【名称】 短冊貼り合わせ風の銘仙
【色柄】 5種類の異なった色柄の長方形(短冊)を貼り合わせたようなデザインを織り出す。
     その5種類とは・・・、
     (1)黒・白・赤・黄色の乱れ縦縞
     (2)赤地に黒灰色で木の葉模様
     (3)鶯色の無地
     (4)赤地に梅の花(面積は他の柄の半分)
     (5)鶯色に梅の花+赤の無地(境界は/線)の合わせ
     ともかく、きわめて凝った仕事(柄付)をしている。
     糸の質も良く、織の技術も高い。
     伊勢崎銘仙、最盛期の作例と思われる。
【技法】 平織、経糸・緯糸捺染、併用絣。
【産地推定】 伊勢崎(群馬県)?
【年代推定】 昭和5~8年頃(1930~1933)?
【所蔵者】  三橋順子
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↑ 短冊パターン1。黒・白・赤・黄色の乱れ縦縞)
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↑ 短冊パターン2。赤地に黒灰色で木の葉模様。
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↑ 短冊パターン3。鶯色の無地と赤地に梅の花(面積は他の柄の半分)
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↑ 短冊パターン4。鶯色に梅の花+赤の無地(境界は/線)の合わせ
片袖を見て、柄付は4パターンかと思ったら・・・、
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↑ 裏返したらもう1パターンあった。鶯色に梅の花+赤の無地(境界は/線)の合わせ
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↑ 梅の花の表現。
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↑ 柄のズレは少なく、織の技術は高い。

【着装】
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↑ たたんだ状態では、柄付があまりに繁雑で「デザインに凝り過ぎた失敗作?」という印象だった。
ところが、実際に着装してみると、それぞれの色柄のバランスが良く、赤地と乱れ縞がポイントになっていて、意外に明るい印象の着物であることがわかった。
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↑ しかし、派手ではあることは間違いない。いったいどんな女性がこの銘仙を着たのだろうか? 
普通のお嬢さんが着たとはちょっと思えない。
やはり、自らを広告塔にするような仕事の女性、たとえばカフェの女給さんとかだろうか?
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↑ モデルさんが振り向いたとき、唯一の斜めラインが背中に来て、実に効果的なアクセントになっていることに気づいて、後ろ姿も撮影。
(モデル&コーディネート:YUKO)

【参照リンク】http://yukono-1965.blog.so-net.ne.jp/2010-04-15

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コメント 1

YUKO

すみません、リンクの修正をお願いいたします。
http://blog.livedoor.jp/yukononono-12/?p=30
by YUKO (2016-01-30 20:33) 

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