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銘仙図鑑(スペシャル1) 赤地に雪椿模様の銘仙 [銘仙図鑑]

銘仙図鑑(スペシャル1) 赤地に雪椿模様の銘仙

2012年1月、群馬大学医学部での講義(医療倫理)の翌日(17日)、JR両毛線に乗って、かっての銘仙産地である伊勢崎(群馬県)と足利(栃木県)を巡ってきた。

「いせさき明治館」(黒羽根内科医院旧館=旧今村医院:明治45年建築)では、展示されていた伊勢崎銘仙の優品を見せていただき、撮影してきたので、「銘仙図鑑」のスペシャル版として紹介する。
http://www.isesaki.ne.jp/kankoukyoukai/meijikan.html

銘仙として優れた作品であるだけでなく、産地と制作年代は確定できる銘仙は少ないので、その点でも資料的価値が高い。
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銘仙S1-1.JPG
銘仙S1-2.JPG
【番号】 S001
【名称】 赤地に雪椿模様の銘仙
【色柄】 赤の地に雪を被った椿の木を織り出す。
     地色の濃赤、椿の花のややオレンジ色がかった赤、葉の緑と雪の白さとの対比が鮮烈。
     薄いオレンジ色で表現された蕾、濃茶褐色の枝にも雪が乗り、表現は写実的で細かい。
     経糸と緯糸の両方に捺染し、その交差によって模様をくっきり織り出す伊勢崎得意の併用絣の技法。
     デザイン、織の精度から伊勢崎銘仙全盛期(昭和戦前期)の作品と思ったが、意外にも昭和29年の制作。
     戦後のこの時期にも、これだけの優品を作っていたことに感服。
【技法】 平織、経糸・緯糸捺染、併用絣。
【産地推定】 伊勢崎(群馬県)
【年代推定】 昭和29年(1954)
【所蔵者】  伊勢崎市
銘仙S1-3.JPG





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