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銘仙図鑑(20) 片輪車文様の青紫の銘仙 [銘仙図鑑]

銘仙図鑑(20) 片輪車文様の青紫の銘仙
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【番号】 020
【名称】 片輪車文様の青紫の銘仙
【色柄】 鮮やかな青紫の地に、大きな片輪車模様と抽象化された水波を織り出す。
     片輪車は、牛車の車輪が乾燥し割れるのを防ぐため水に漬けた平安時代の情景を文様化したもの。
     車輪は白で抜き、縁と接合線を鼠色と黄色で、車軸の回転を朱赤で表現する。
     白と薄紫で織りだされた水波はかなり抽象化されていて、唐草模様のようにも見える。
     表現の細かさ、織りの精度とも技術レベルはかなり高い。
     伊勢崎銘仙、全盛期の作例か?      
【技法】 平織、経糸・緯糸捺染、併用絣。
【産地推定】 伊勢崎(群馬県)
【年代推定】 昭和5~10年頃(1930~1935)?
【所蔵者】  にゃんこ
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↑ 平安時代の車輪は加工した木材を組み合わせて作るが、その接合線がしっかりと表現されている。
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↑ 「針」(染糸のわずかなずれ)が経糸(たていと)と緯糸(よこいと)両方に出ている。経糸と緯糸の両方に型紙で捺染し柄を合わせて織る併用絣の技法であることがわかる。
銘仙20‐4 (2).jpg
↑ 車軸部分。織りの精度の高さがよくわかる。

【着装】
銘仙20‐5 (2).jpg↑ 片輪車がつながって、大きなS字曲線に見える。
赤い巨大な笹の葉柄の帯とのコーディネートが素晴らしい。
(モデル&コーディネート:にゃんこ)

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