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銘仙図鑑(39)多色使いの矢羽重ねの銘仙(羽織) [銘仙図鑑]

銘仙図鑑(39) 多色使いの矢羽重ねの銘仙(羽織)
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【番号】 039
【名称】 多色使いの矢羽重ねの銘仙(羽織)
【色柄】 黒、白銀、青、赤、黄の五色で、重なった矢羽柄を織り出す。
     矢羽は緩い弧を描く曲線で構成され、房飾りが付く。     
     矢羽という伝統柄を大胆にアレンジした斬新なデザイン。
     かなり強い玉虫光沢がある。
     緯糸はところどころ節がある糸を用い、生地は緻密だが、織ずれはかなり目立つ。
【技法】 平織、緯糸捺染(横綜)。
【産地推定】 伊勢崎(群馬県)??
【年代推定】 昭和5~10年(1930~35)?
【所蔵者】 三橋順子

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↑ シアンブルー(青)が鮮やか
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↑ 白銀の部分に玉虫光沢が出ている。 
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↑ 織の状態。緯糸の織ずれはかなりあるが、それによる線の暈しが良い味になっている

銘仙図鑑(38)赤と青の大きな矢羽の銘仙(単) [銘仙図鑑]

銘仙図鑑(38) 赤と青の大きな矢羽の銘仙(単)
銘仙38-1.JPG
【番号】 038
【名称】 赤と青の大きな矢羽の銘仙(単)
【色柄】 生成りの地に1幅2つの大きな矢羽を多色で織り出す。
     矢柄は黄色、矢羽は赤と青。
     矢羽の青と赤は、経糸にベタに色糸を入れず、不規則な間隔で生成色を挟んで、あえて色味を薄くしている。
     生地は薄手だが光沢感がある。
     織は緻密で、精度も良く、技術レベルは高い。
【技法】 平織、経糸捺染、解し織。
【産地推定】 伊勢崎(群馬県)??
【年代推定】 昭和5年(1930)前後?
【所蔵者】  YUKO→三橋順子(2014年8月移管)
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↑ 1つの矢羽は、長さ44cm、幅10cm
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↑ 織の状態。織ずれはほとんどなく、技術レベルは高い。

【着装】
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↑ あえて淡く抑えた色柄が品の良さを感じさせる。
銘仙38-7.jpg
↑ これは着装写真と言えるのだろうか?
(モデル・撮影)YUKO

【関連リンク】
YUKO「気軽に楽しく美しく・銘仙の時代の女」
40 桃色巨大矢絣銘仙単衣着物
http://yukomeisen.blog.so-net.ne.jp/2014-08-01-2

銘仙図鑑(37) 赤紫の大きな竹の銘仙(単) [銘仙図鑑]

(36)から「竹」つながりで・・・。
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銘仙図鑑(37) 赤紫の大きな竹の銘仙(単)
銘仙37-1.JPG
【番号】 037
【名称】 赤紫の大きな竹の銘仙(単)
【色柄】 青鼠の細縞の地に赤紫で大きく竹を織り出す。
     竹(孟宗竹)の表現はまるで日本画のようで気品がある。
     原画作者のセンスだけでなく、それを織物に仕上げる職人の技量も見事。
     (36)とはまったくレベルが違う。
     経糸捺染で青鼠の細縞と赤い竹を表現、緯糸は無地の暗赤色。
     織の密度は比較的高く、織ずれや経糸の攣れは少ない。
     強い玉虫光沢がある。
     色数こそ少ないが、技術レベルは高く、昭和初期の秩父銘仙と推定。
【技法】 平織、経糸捺染、解し織。
【産地推定】 秩父(埼玉県)?
【年代推定】 昭和5年(1930)前後?
【所蔵者】  YUKO→三橋順子(2014年8月移管)
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↑ 原画は日本画家のアルバイトかも。
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↑ 織の状態。織ずれや経糸の攣れは少なく、技術レベルは高い。
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↑ 小さい切片を解してみると、織の状態がよくわかる。
経糸は無地と青鼠と赤。緯糸は暗赤色。
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↑ かなり強い玉虫光沢。
見る角度によって緯糸の赤が浮かび上がる。

【着装】
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↑ 抑えた色柄が品の良さを感じさせる。
銘仙37-6 (2).JPG
↑ でもどこか艶っぽさが漂う(モデルのせい?)。
(モデル・撮影)YUKO

【関連リンク】
YUKO「気軽に楽しく美しく・銘仙の女」30 薄い紫の地に大胆な竹模様銘仙単衣
http://yukomeisen.blog.so-net.ne.jp/2014-06-24

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